さて、整理とは、

要るモノと要らないものを別けて、要らないものを捨てるという事ですね。


そんな簡単な事はすぐできると思っていないでしょうか?
たしかに簡単な事なのですが、実際に私が訪問した企業の大半は、この整理もままならないのが現状です。


ある現場に出て、担当者に要るモノと要らないモノを別けてくださいと言うと、「わからない」「自分では決められない」という返答が多く返ってきます。


また、要るモノと要らないものまでは別ける事が出来たとしても、捨てるという決断になると、途端に決められなくなります。


たしかに、捨てる対象物は、先輩達がその時代に死に物狂いで作り上げた機械やシステムであったり、大変苦労してかき集めたモノである事が多く、その会社にとっては非常に大切なものであった事は事実です。そういった、思い入れがあるモノはなかなか捨てられないという気持ちもわからなくはありません。


実は、この「分けて」「捨てる」という整理という作業はかなり大きな労力を必要とします。
要るモノと要らないモノを見極めるには「判断力」と、捨てるという「決断力」が必要です。 


この「判断力」と「決断力」は、セミナーに出向いて、知識を教わっても、身につくものではありません。自分自身が主体的に判断し、決断していくことで身に付くものです。


私たちの指導は、現場実践型です。


現場を見渡して、たとえば、現場に出ているペン1本ネジ1本のレベルから徐々に整理が始まり、資材・在庫などに目が移り、最終的には仕事内容そのものという具合に整理レベルを深めていきます。その小さな整理の過程で、「判断力」「決断力」を養っていただきます。


実際に指導していると、指導して間もない頃は、「この現場は、どのように改善すればよいのですか?」と受身の姿勢が大半です。しかし、指導を続けていくうちに「私はこう思うのですが、先生はどう思われますか?」という問いかけに変わり、最終的には、「このように現場を変えました。」という事後報告に変わっていきます。


現場で働く人たちの自ら考える力が養われ、自ら考えて行動できる人(集団)へとステップアップしていきます。

 

併せて、下記、5Sインストラクター養成講習もお読みください。